※メタボ解消 トマト有効 京大など発見 ジュース効果的 脂肪燃焼を促進する成分が見つかったトマト。ジュースの方が摂取効果が高いという トマトに脂肪燃焼効果がある成分が含まれていることを、京都大農学研究科の河田照雄教授や金英一研究員、日本デルモンテなどが見つけた。 ジュースに多く含まれているといい、トマトの新たな効能が注目されそうだ。米科学誌プロスワンで10日発表した。 トマトは「赤くなると医者が青くなる」といわれ、カロテンやリコピンなど抗酸化機能のある成分が含まれている。脂質異常症や糖尿病にも効くといわれており、グループが有効成分を探したところ、脂肪燃焼を促進する不飽和脂肪酸の一種(リノール酸誘導体)を見つけた。 有効成分の粉末を高脂肪食とともにマウスに1カ月間与えると、与えないマウスと比べ血中や肝臓の中性脂肪量が約3割減った。成分の摂取によって肝臓で脂肪燃焼に働くタンパク質が多く作られ、血糖値が低下することを確かめた。 実験でマウスに毎日与えた有効成分量は、人に換算するとトマトジュース600ミリリットル中の含有量に相当するという。河田教授は「この成分は、脂肪燃焼のスイッチをオンにする働きがあると考えられる。ジュースに多く、製造時の加熱で成分が増えるのではないか」と話している。 京都新聞 2012年2月10日(金) |
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